パチンコ日記
今日はパチンコについて書きます。
最近やってて、色々思うこともあったので、この辺でまとめておこうと思った次第です。
経緯
私はこれまで一度もパチンコを打たずに生きてきたのですが、ここ1ヶ月はそこそこ打ってます。「最近何してる?」と聞かれたら「パチンコ」と答えるしかないくらいの頻度で店に通っていますし、店に行ってない時間も大体パチンコのことを考えています。
なぜそんなことになったのかというと、理由は単純で、アイドルマスターミリオンライブのパチンコ(通称ミリパチ)が出たからです。それがなかったら恐らく一生触れることはなかったでしょう。新しい出会いをくれるのは、いつだってアイマスです。
以前の私はギャンブルとは無縁の存在で、パチンコもどちらかというと嫌悪していました。パチンコ屋に通っている人間は大抵ろくでなしで、特に朝から並んでいる人たちは全員借金取りに追われている中毒者か、そいつらを食い物にする金の亡者だと思っていました。
なので、ミリオンライブのパチンコが出ると聞いたときも、最初は行かないつもりでした。パチンコにハマって大変な目に遭う様子は漫画とかテレビで散々見ていましたし、逆にパチンコにハマっている人が幸せに暮らす人格者だったことなんて一度もないので、手を出すべきではないという考えでした。
でも、なんか気づいたら行くことになってました。
この辺りの経緯はよく覚えていませんが、アイドルマスターの公式Youtubeチャンネルでロコが白黒反転して何かを叫んでいる演出を見て「いいじゃん」と思った記憶はあるので、それがきっかけかもしれません。あとは単純に「一度くらいなら体験してもいいかな」と思ったのもあります。パチンコにはそこそこ抵抗があったはずですが、特別な決意はなく、何となくで行ってみることにしました。
初めてのパチンコ
導入日から数日、初めてのパチンコに挑みました。場所は家から30分ほど歩いたところにある店舗です。まだ覚悟が決まりきっていなかったので、「ちょっと散歩にでも行こうかな」と自分に嘘をついて出かけました。
店についたら台を探します。パチンコの台はどれも似たような形をしているので探すのに苦労します。店内をうろうろと1周して、ようやく見つけました。そこはミリパチが1台しか置いてなかったのですが、運よく席が空いていたので座れました。
パチンコの打ち方は事前に調べていたのでバッチリです。お金を入れてハンドルを回すと、玉が飛び出てきて、穴に入ると抽選が始まります。最初の抽選では、事前に設定した担当アイドルが出迎えてくれます。
初めてのパチンコは、1時間くらいで終わりました。当たりとかは特になかったのですが、様々な演出を見れて楽しかったです。でも、お金が無くなったので正直切なさもありました。あと、大当たりの演出を一度は見ておきたいなと思いました。なので2回目も行くことにしました。
初めての大当たり
大当たりは2回目でいきなり来ました。
詳しい流れは忘れましたが、座ってわりとすぐに「なでなでチャンス*1」で当たった記憶があります。
台が派手に光りまくる中、右打ち*2をするように言われたので、私はよく分からないまま指示に従いました。すると、これまで出ていくばかりだった玉がどんどん増えていきました。ミリパチは大当たりが続くほどライブの公演が継続するという仕組みなのですが、現実のライブではあり得ないほど公演日数が長くなって「大丈夫か!?」と心配になりました。大当たりとはいえ、そこまで続くものだとは思っていなかったので驚きました。そして、それ以上にめちゃくちゃ気持ちよかったです。パチンコにハマる人が大勢いる理由がわかって「なるほど」と思い、同時に恐ろしくもなりました。でも気持ちよかったので、また行くことにしました。
初めての朝並び
大当たりが出てからは、しばらく良くない結果が続きました。早めに切り上げるようにしていたので大きく負けることはありませんでしたが、勝つこともなく、少しずつお金が減っていきました。パチンコで得たお金は全てパチンコで無くなって、「よくできとるわ」と感心しました。
でもこの時は結構楽しかったです。勝てなくて悔しい気持ちもありましたが、新しい演出が見れたり、どの演出がアツいやつなのかが段々わかってきたりして、初めてとはまた違った楽しさを見いだせるようになっていました。
あと、パチンコ屋っていっぱいあるので、どの店舗に行くのかを考えるのも楽しかったです。今までは視界にすら入ってなかったパチンコ屋が、意識することで急に見えるようになりました。ミリパチの設置店舗一覧を見て、Googleで評判を見て、どこに行こうか考えていると、学生時代に古本屋通いにハマっていたのを思い出しました。店舗を巡る楽しさという意味では、だいたい同じです。
そんな感じで楽しんではいましたが、気づいたらパチンコで勝った分以上にお金が減っていたので、これ以上は負けられない状況になってきました。私は、素人なりにどうすれば勝てるのかを考えました。
そして出した対策の一つが、「プロに出し抜かれないようにする」というものでした。
私はこれまで、休日の昼過ぎにパチンコ屋に行って席が空いていれば座るスタイルでやってきましたが、それが良くないと考えました。なぜなら、プロは朝から並んで狙っている台に突撃するものだからです。昼過ぎにのこのこやってきても余りの台しか残っておらず、そんなところで打っていても勝てるわけがないのです。
なので、私も朝から行くことにしました。そうすれば、「良い台」の選び方はわからなくても、少なくとも運の勝負に持ち込むことはできます。プロからしたら「なんで?」と思うような台に座る可能性もありますが、それでも余りの台に座らされるよりは良いはずです。
そういうわけで、早起きしてパチンコ屋に向かいました。
パチンコ屋に朝から並ぶなんてクズのすることだと思っていましたが、まさか私がそうなるとは。人生とはわからないものです。
とはいえ、調べてみたらそこまで並ぶ必要はありませんでした。店によって色々違うみたいですが、私が並んだところはアプリで事前に抽選があって、開店の20分前に来たら抽選された順で入店できる仕組みになってました。時代の進歩に感謝です。
初めて朝から並んでみて分かったのは「並ぶのは恥ずかしい」ということでした。その日行った店舗が商店街にあって、朝とはいえそこそこ人通りがある場所だったので「誰か知り合いに見られたらどうしよう」と思いながらうつむき加減に並んでいました。ちょいちょい通行人の視線を感じるのですが、その視線はかつて私が並んでいる人たちに浴びせていた視線で、それがそのまま返ってきたのは貴重な体験でした。当事者にならないとわからないものがあるのですね。これからは、パチンコ屋に朝から並んでいる人がいてもあまり見ないようにしようと思いました。
DJ理論の悪夢
「朝から並んで打つ」という技を覚えたわけですが、私が打ち出した対策はそれだけではありませんでした。
もう一つの対策は、ある仮説に基づいたものでした。
それが見出しにある「DJ理論」で、内容を簡単に言うと「パチンコ屋には出玉を操作するDJ的な人が雇われていて、そいつがフロアの盛り上がりを見てどこで大当たりを出すかなどをリアルタイムにコントロールしている」というものです。もっと簡単に言うと「遠隔」というやつです。
先に結論を言っておくとDJ理論は完全に間違っているのですが、その時の私は「割とあるかも」と思って色々考えていました。考えている時間は正直楽しかったです。でも、楽しむべきではなかったのです。
とにかく、私はDJ理論に基づいて勝つ方法を考えました。
この仮説が正しければ、大当たりが出るかどうかは全てDJ次第ということになります。なので、DJに「自分を勝たせたらフロアが盛り上がるぞ」とアピールすれば気に入られて勝たせてもらえるかもしれません。
そう考えた私は、朝から並んで座った台で、周りに狂っていると思われない程度にDJに向かってアピールを続けました。その結果、信じられないくらい負けました。
本当にシャレにならないくらい負けて、最後のほうは帰りたくなっていました。でも、ミリパチには遊タイム*3というのがあるので帰るわけにもいかず、疲弊した状態で最後まで打ってうなだれて店を出ました。この時、DJ理論は終わりを迎えました。あんなにアピールしても応えてくれないDJなんているはずがありませんし、普通に考えてそんなやつを雇って人力で操作する意味がありません。
その後、諦めきれず別の店に行った私は、そこでも信じられないくらい負けたので、DJ理論とともにパチンコ自体も終わるべきだと考えました。これは「やめろ」という世界からの意思表示だと受け取りました。
私はパチンコの引退を決意しました。
最近の状況
ようやく最近の話になりますが、まず、引退は撤回しました。
一応弁明すると、私は別に意思が弱い人間ではありません。引退するのが本当に最適な判断だったら、一生パチンコに行くことはなかったでしょう。しかし、そうではない理由が明確に分かっていれば、撤回するのも一つの判断として有りだというだけです。
1週間、どうするか考えました。1週間という冷却期間を長いと判断するか短いと判断するかは人によって変わると思いますが、私はよく考えて出した結論だと自負しています。
引退しない理由は3つあります。順番に説明します。
①いま負けてるから
「こんなに負けるってことは自分はパチンコに向いてなかったんだ。じゃあこれ以上やっても負けるだけだし、やめてしまおう」と負けた日は考えていました。しかし、その考えは間違いだと気づきました。
パチンコというのは、台によって良い悪いなどもありますが、基本的には運の勝負です。どんなに正しい選択をしても負ける時は負けるし、逆に間違った選択をしても勝つ時は勝ちます。波があるのは当然なのです。そう考えると、負けているときにやめるのは一番良くない選択と言えます。続けていれば勝つ時もあるわけですから、どうせなら勝ってるときにやめたほうが気持ちいいです。
②次は勝つから
正確に言うと、「勝つ確率が上がるから」です。
大負けしたあの日はなぜ負けたのかを考えました。理由ははっきりしています。DJ理論などというくだらないオカルトに傾倒していたからです。それによって冷静さを失い、負けている状況まで少し楽しんでしまっていました。台に向かって「DJ~~~~~!!!」と心の声で叫んでいる時はお金が減り続けているにも関わらずハイになっていました。本当にどうかしています。
こういった分かりやすいものから順に間違いを正していけば、自ずと勝率は上がっていくことでしょう。
③パチンコで負けた金額を死ぬまで抱えて生きるのは辛いから
1週間、パチンコで負けた分のお金をどうやって埋めるか考えていました。別に埋めないと生活できないわけではないのですが、悔しすぎるので何とか無かったことにできないかと試みたわけです。何かを売ってお金にするとか、負けた分が埋まるまで節約して貯金するとか、色々考えましたが、結局無理だと悟りました。
金額的に大変だというのもありますが、そもそも、別の何かでお金を用意しても、それはパチンコで負けたお金の埋め合わせにはなりません。これは気持ちの問題です。パチンコで負けた金は、パチンコで取り返すしかないのです。それだけが、唯一幸せになれる道だと気づきました。
これだけ理由がしっかりしていれば、引退撤回もやむ無しといったところでしょう。
新たな対策
再開したのはいいものの、「オカルトに頼らない」とかのレベルで修正しても勝てるようになるとは到底思えません。そんなのはみんなとっくに卒業しています。勝つためには、 もっと実践的な対策が必要です。
というわけで、最近はデータで勝ちにいってます。
リンクは貼りませんが、データロボというサイトの有料会員になれば、パチンコのデータ(大当たりの回数とか出玉の推移とか)を色々見ることができます。店によって見れる情報は変わりますが、私がお気に入りにしている店舗は神様レベルで全て見ることができます。これは最強です。見つけた日、すぐに会員登録しました。このサイトを見つけるまでは、前日の夜に下見をして良さそうな台に朝から行く戦法を考えていましたが、データロボがいれば下見なんて一切する必要がありません。データは1時間に1回更新されるので、1時間毎に下見をしているようなものです。
データさえあれば、もう怖いものはありません。最近は毎日データをチェックして、どの台が良さそうかを予測して翌日に結果を見る遊びをしていて、実質的にパチンコ屋に行ってない日もパチンコを打っています。繰り返していけばどんどん予測の精度が上がるはずなので、自ずと勝率も上がっていくことでしょう。とりあえず今日は朝から行って負けましたが、これからが楽しみです。
最後に
長くなりました。こんなに長くなるとは思っていなかったので驚きですが、仕方がないです。
ここまで書いたとおり、もう少しパチンコは続ける予定ですが、この先の結果を報告することはないと思います。勝ったら自慢にしかならないし、負けたら惨めすぎるからです。
あと、もしかしたらこの記事を読んで「得るものがあったな」と思う人がいるかもしれませんが、責任を持てないので、できれば何も得ないでほしいです。何かあっても、このブログの画面を思い出して怒らないでください。それだけはお願いします。