カオハキ

日記

お年玉

毎年、正月になると古本市場からお年玉という名の500円割引券が届きます。

学生の頃はこの割引券で何を買うか、毎年わくわくしていたものですが、ここ数年は古本屋自体に行くことがなくなっていたので使っていませんでした。しかし、今年は久々に小説でも読もうかと思い立ち、会社帰りに寄ってみました。土曜日の出来事です。

 

これといって欲しいものがあったわけではないので、小説に限らず、一通り店内をまわってから良いものを選ぶ方式をとりました。

結果は、一時間くらいウロウロして何も決まりませんでした。時間が経つにつれて「こんなに時間を使った以上、妥協は許されない」という気持ちが強くなり、ますます買い辛くなるという負の連鎖に突入してしまっていました。最終的に「店舗が良くなかった」というよく分からない理屈をつけて、何も買わずに店を出ました。店内で過ごした一時間が完全に無駄になった瞬間でした。

 

そんなことがあって、今日、リベンジに向かいました。

今日は近所の古本市場に行ったのですが、そこは会社の近くの店舗よりも品揃えが豊富だったので、30分で選ぶことができました。「やっぱり店舗だったか」と納得しながら、計600円くらいの本を持ってレジに向かいます。すると店員に拒絶されました。

 

なんでも「500円割引券を使うには計1000円以上の買い物をする必要がある」とのことで、数年前にはなかったはずの新ルールを突きつけられた僕は「ではもう少し買い足します」と冷静に答えつつ、内心は超ガッカリしていました。タダで本をもらうつもりで来ていた身としては、500円とは言え自腹を切ることに大きなショックを受けたのです。更に、『20代中盤の大人が割引券を使ってタダ同然の買い物をしようとして失敗した』という恥をかかされたことも大きかったです。券をよく見ていなかった自分が100%悪いのですが、その時は店員を恨みました。

 

その後は、完全に意気消沈してしまいましたが、今更あとには引けないので追加で2冊購入し、店を出ました。全部で6冊になってしまいました。普段小説を読んでいない奴が急に6冊も読むはずがないのですが、何とか消化しようと思います。