カオハキ

日記

逆上がりショー

また逆上がりの話をします。すみません。

 

鉄棒のある公園が、よく買い物に行くスーパーの近くにあります。なので最近は、買い物に出かけた時はついでに公園を覗いてみて、誰もいなければ一発逆上がりを決めて、颯爽と立ち去るようにしています。

 

でも、結構人がいること多いんですよね。公園って。

誰にも利用されない、逆上がり以外に価値がない公園だと思っていたのですが、あらためて気にしてみると、割と憩いの場として機能していたようです。大体いるのは一人だけですが、私は人がいる公園には立ち入らないので、その時は黙って素通りしています。逆上がりできなくて、ちょっと悔しいです。

 

「人がいても気にせず逆上がりすればいいじゃん」という話ではあるのですが、その公園が本当に猫の額ほどの狭さなので、一人でも人がいたら場を完全に支配されてしまうのです。そこで私が鉄棒を握りしめたら、間違いなく注目を集めるし、下手したら逆上がりショーのようになってしまいます。逆上がりショーなんて存在しませんが、それになってしまいます。

 

実際、以前公園に行ったら先客のお爺さんが鉄棒を握っていたことがあったのですが、それを見た私は「逆上がりか!?」と期待して、遠巻きにちょっと見守ってしまいました。

結局体を伸ばしていただけだったのですが、見かけた時は結構テンション上がりましたし、もし本当に逆上がりをしていたらショーとして成立していたと思います。拍手をしたかもしれません。

 

でも拍手なんてされたら、私なら二度とその公園に近づけません。

逆上がりは一人で、孤独を噛みしめながらやるしかないのです。