カオハキ

日記

山下りの達成感

前回の日記の続きです。

 

キャンプ当日の朝、キャンプ場に電話をかけたりネットで調べたりしていたのですが、調べれば調べるほど良い感じになるビジョンが薄れていったので、一緒に行く友達を説得する方向に切り替えました。

「それが本当にしたいことなのか、もう一度冷静になって考え直してほしい」と部下を慰留する上司の感じで切り出してみたら、僕の本気度が伝わったのか、意外とあっさり路線変更できました。

 

そういうわけで、生駒山まで山登りに行きました。山登りには予約は要らないし、初心者向けらしいので準備も不要です。

昼に友達と合流したら、近くの駅まで電車で行って、ケンタッキーでチキンを食べて、ケーブルカーに乗り込みました。僕は山登りにもそれほど乗り気ではなかったのですが、窓から眺める景色が山の感じになっていくにつれて、「これから始まるのか」と徐々にワクワクしてきました。

そして、ケーブルカーから降りて、いよいよ山登り開始だ!と思ったら、目の前には遊園地が広がっていました。『生駒山上遊園地』と書かれています。ここからどうやって登るんだ?と困惑して近くの人に聞いてみると、ここがもう山頂だと言われました。どうやら、ケーブルカーで山頂まで行ける仕様だったみたいなのですが、二人とも無知なので気付きませんでした。事前の調査は大切です。

 

しばらく遊園地で呆然として、「せっかくだから乗っていくか」と「ぷかぷかパンダ」への搭乗を提案してみましたが、明らかに子供向けだったので却下されました。なので、遊園地ではほぼ何もせず、Uターンで山を降りることになりました。友達は「俺は山登りの、山頂に辿り着いたときの達成感を楽しみたかったんだ」と悲しんでいましたが、それはもう叶わないので、山下りで妥協するしかありませんでした。慣れない下り坂は普通に疲れましたし、山頂から遠ざかっていく行為では達成感は味わえませんでした。

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山で撮った唯一の写真

 

その後、「流石にこれでは消化不良だ」ということで、そのままわざわざ神戸まで行って、焼肉を食べて帰りました。焼肉は美味しかったので、結果的には良かったです。